フレグランスワードローブを作ってみた(1)香りの選び方 - 黒井の備忘録
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フレグランスワードローブを作ってみた(3)シーンに合わせる - 黒井の備忘録
フレグランスワードローブを作ってみた(4終)3つの香りを持つこと - 黒井の備忘録
香りを選ぶ際にはTPOを抑えなくてはならない。
そのうちのTIME、時間には昼と夜以外にも季節感というものが含まれていると思いますので大事にしたいです。…というより四季のある日本においては季節=気温&湿度も考えないと公害になってしまいます 笑
また、平安時代では十二単の着物の重ねる色で季節を表現するだけでなく、焚く香も変えていたそうです。わあお洒落ですね!
ということで、季節ごとに合う香りを考えてみました。
春にまといたい香り
春といえば、寒い冬からゆっくりと暖かくなる季節。
やわらかな日差しにそよ風が吹き芽吹いたばかりの草花を揺らす、といった情景が浮かびます。
桜やフリージア、ハニーサックル、ミモザなど春の花をイメージした香り。
新生活の季節でもあるので、気分がしゃんとするようなアロマティックなフレッシュノートも良いのではないでしょうか。
シトラスの香りは万人受けしやすいので新生活に取り入れやすいです。
夏にまといたい香り
日本の夏は湿気が多く、香りをまとうには難しい気候です。
暑い季節を乗り越えられるような、爽やかな香りが気になります。
ミントなどのハーバル系の香りや、森林を思わせるような爽やかなウッディ系の香りを重宝したいです。
フェミニンなイメージなら、ジャスミンなどの夏の花をイメージした香りも良いですよね。
しかし夏の花といえどもチュベローズや百合、ガーデニアなどのホワイトフローラル系は重めの香りが多いので、夕方以降など気温が下がった後に使うのがベター。
ココナッツやパッションフルーツなど南国イメージの香りや、海をイメージした香り、水をイメージした香りなど、夏に特化した香水もあります。
秋にまといたい香り
暑い季節から少しずつ気温が下がってきたので、香りがまといやすくなる季節。
花なら金木犀が秋らしいですよね。
オリエンタル系の重めの香りをベースにしたフローラルの香りなんかは、アンニュイな印象になりおすすめです。この系統はフロリエンタル系と呼ばれたりします。
シナモンやジンジャーなどを主体としたスパイシー系なんかも素敵です。
主張が強めですが、上手に使うととてもお洒落にみえます。
冬にまといたい香り
とても寒い季節なので香りも拡散されにくく、香りをまとうにはうってつけの季節。
サンダルウッドやアンバーなどが主体の、どっしり重いオリエンタル系も使いやすい季節です。バルサムやバニラなど樹脂系の香りも大丈夫。暖かい重い香りがよく合います。逆に夏におすすめしたような冷たい涼しい香りは雰囲気的に避けた方が良さそうですね。
季節を問わない香り
季節ごとの香り云々いいましたが、もちろん季節を問わないモノもあります。
シャボンなど石鹸の香りはオールシーズン使える香り。
同様にムスク系の香水も、清潔感を感じられるのでおすすめです。
それか、薔薇やジャスミンなどの香水としてよく使われる花の香りも逆に季節感がないともいえます。重過ぎなければ通年使えます。
重ね付けを想定して作られている香りも、単体はシンプルでライトな使い心地になっているのでこちらも季節問わずですね。
以上さっくりと季節の香りのお話をしました。
次はTPOのPとO、シーンのお話をします。