黒井の備忘録

黒井のための備忘録。ファッション・コスメ・香水・料理・ぬいぐるみなど。

トムフォード 香水レビュー(2023/4/30更新)

こんにちは、黒井です。
今年最初の香水レビューになります。
今回はトムフォード
コスメ売り場に行くとずらりと並んでいるボトルに、いつもときめきます!

BAさん曰く、
なんとトムフォードも重ね付けできるらしいのです。
びっくりだよ。
30mlで3万円弱以上するんだよ…!?
重ね付けしていいようなプライスじゃない…笑
というか…もしかしてシンプルな香りが多かったりするのだろうか…?
ハイプライスには複雑で芸術的でいてほしいタイプなんですが…
それか香料がめちゃくちゃ高品質だとか。
素人がわかるレベルでハイクォリティだといいな。

一応調べたところ、ボトルの色や形で大体シリーズになってるぽいですね。
トムフォードの日本HPには分類は書いてないので、fragranticaを参考にしながら分けてみました。

とりあえずレビューしてみる。


ネロリポルトフィーノ コレクション

青いボトルのシリーズです。
名称からして、イタリアをイメージしてるぽいのかな?

ネロリポルトフィーノ

まさにって感じのシトラス
イタリアイメージの香りってとても多いのですが、これはそのお手本のような感じ。
要は、ネロリ!オレンジフラワー!最後はしっとりアンバー!という王道パターンですね。
黒井的な王道といえばラストはシダーも多いのですが、こちらはアンバーなのでよりユニセックス

ネロリポルトフィーノ アクア

上記と良く似てますが、こちらの方がややシトラス強め…?
一番違いが出るのがラストだと思いますが、うーん…ほとんど一緒のような…強いていえば甘さ控えめって感じでしょうか。どうやらこちらはムスクだそうな。

コスタ アジューラ

こちらはイタリアではなくスペインだそうな。
とってもアロマティックで癒される香りですね。
ラベンダーやハーブ、ミネラルな海藻な香り。海系(?)や泥系(?)のシャンプーにあるような香りですね。わあ…すごく落ち着きます。これに包まれて眠りたいです。

マンダリーノ ディ アマルフィ

おお、すっごくグレープフルーツとレモンの香り。
あの皮の苦いところを凝縮した感じ!
驚くことにラストまでの持続力もあるという。
普通シトラスはすぐ消えてしまうのですが…いやあのフレッシュさは確かに消えやすいのですが、苦味がそのまま残る。驚き。
あと強く感じるのはベチバーの乾いた香り。さっぱりとして夏ぽいです!

フルール ド ポルトフィーノ

なんかスイカやメロンのジュースのような、スイートだけど爽やかで飲める香りですね…
そう思ったらそのようにしか感じられない笑
一応この甘い香りは金木犀やハニーだそうですね。だけどそこまでフラワーな感じではなく、本当に飲める感じ。ジャスミンも入ってるぽいので、脳内でジャスミンティーに変換してしまっているのかもしれません。

ソーレ ディ ポジターノ

これも最初の「ネロリポルトフィーノ」に似てるので、ネロリやオレンジフラワーなんですね。
こちらの方がウッドぽいような落ち着いた感じがしましたが、どうやらラストがモスだそうです。黒井的にはこっちの方が落ち着いていて好みです。

ソレイユ シリーズ

白いボトルです。これは特にコレクションで分けられている訳では無いのですが、なんとなく。

ソレイユ ブラン

チュベローズとイランイランの甘いフローラルな香りに、
最後はがっつりミルキーでハッピー香り。
この部分はココナッツだそうな。
これも組み合わせとしては王道ですね。
でもイランイランのセクシーさはそんなに感じられず、どちらかというと可愛らしい、ほっこりとした香りですね。

オード ソレイユ ブラン

上よりも、もっとシトラス強めで、もっとハッピーでフレッシュな香り。
でもラストはほぼ同じだな…
とても可愛らしくて日本人受けしそうです。

ソレイユ ネージュ

想像以上にクールな香り!
最初ミントとかそういう清涼感のある香料が入っているのかと思ったのですが、ノートを見るとメインがムスクであとはジャスミンとかオレンジフラワーとかのホワイトフローラル系で全然入ってなかった。確かにホワイトフローラルやムスクは感じるけども、でもこのハイトーンの香りってなんなんろう?これがキャロットシードなんだろうか。
名前の通りキラキラした雪のような、綺麗な香りですね。

ホワイト スエード

ベビーパウダーのような優しいパウダリーな香り。
スエード…革のようなくすんだ感じはなく、どちらかというと透明感のある香りですね。少し湿度もあってそれが色っぽいような気が。
なんとなく田舎の箪笥ぽい懐かしい香りがするんですが、これがスエードなのか?
何にしても男女問わずどちらがつけても本当に良さそう。


ノワール コレクション

名前にノワールがついているもの。Fragranticaではまとめられていたのでコレクションなんでしょうか?

ノワール

すんごい香水屋さんの店内の香り!濃厚。
アンバーとパチョリで重ーい感じ。
メンズらしいのですが、女性がつけてても違和感なさそう。ただメンズ香水を集めて凝縮させたような王道の香りです。
これは1プッシュで絶対に良いし、昼より夜。名称の通りですね。

ノワール プール ファム

ノワールの女性版。
…と言われると確かにノワールは男性的かもしれません。
ノワールの重さを少し抜いて、酸味と花の香りをプラスした感じです。
クルフィの香りだそうですが、クルフィってなんですかね?調べたらインドのアイスクリームだそうですが、実物を知らないのでよくわからない…
確かに甘い香りはします。これもすごく夜の香り。

ノワール アンスラサイト

わあすごいシダーの木の香り。シダーとウードとレザーと…黒井的には苦手がオンパレードです…
これも香水屋さんの店内ぽいですね。

ノワール・デ・ノワール

厳密にいうと、この香りはノワール コレクションでは
ノワールでも十分「夜」だったのにそれを上回るのか…?
と恐る恐る試して見たのですが、黒井的にはノワールよりもこちらの方が軽いと感じました。
なんか「夜」の方向性が違う感じ?
どちらもダークなんですが、ノワールは妖艶で、こちらは上品って感じ。好きだなあと思っていたら案の定ローズが入ってました。あとモス。好き。
ルタンスのラフィーユドゥベルランに方向性が似てる気がします


プライベートコレクション

通常ライン!

ビター ピーチ

第一印象はすごく香水ぽい。
基本的に香水に入ってるピーチ=香水らしい濃い香りなんですよね。
(なのでジョーマローンのピーチには驚かされたのです。)
これも例に違わず濃いのかなーて思ってたのですが、ラストにいくにつれ、とってもピーチになってきてテンションが上がりました!ピーチといってもリアルな桃というより、ピーチキャンディみたいな人工的な香りで、それが逆にポップで可愛いですね。チープだけどハイブランド

ジャスミン ルージュ

こっくり甘めのジャスミン。黒井はジャスミン苦手なので、ちょっとダメですね…ということはジャスミン好きの方には気に入ってもらえるかと思います!

カフェ ローズ

生花系のローズにほんのり苦味とややスパイス。
あと少し煙たい香りと、濃厚さもあります。
大人っぽいローズ香水、といわれる香りであるあるな感じ。

チャンパカ アブソリュート

チャンパカがいまだによくわからないのですが、とりあえずジャスミンの香りがしたのはわかりました。それと金木犀ぽい甘い花の香り。ジャスミンメインの香水よりも妖しさは控えめで、ほのかに色っぽい感じ。

ベネチアベルガモット

ガーデニアのふくよかなホワイトフローラルさに、ほのかに色っぽい、肌馴染みが良いような香りベースにあります。香料を見ると多分カシミア??
あと驚くことにラストまでベルガモットの柑橘さが残ってます。

ウード ウッド

ウードなのに不思議と爽やかで、ウード系の中でもかなり清涼感があリます。ベチバーやカルダモンのおかげ?しかしベースにトンカビーンの甘さがあるので、肌に乗せたら大きく変わりそうな気がします。

ウード フルール

これは、The・ウード香水という感じでお手本感があります。ローズとウードの組み合わせらしいのですが、王道ですよね。ねっとりとしたウードと酸みのローズで重めです。

ローズ プリック

うああ、キュートな香り!
ローズと、お菓子のような甘い人工的な香りがします。でもノートみたらグルマン系の香りは入ってなかったので、これはローズの甘いところを凝縮した感じなんですかね。ちょっとフランフランみを感じます。

タスカン・レザー

革問屋ですね、これは。ううわと引くほどのレザー。
あと野菜みたいな香りもします。。
レザー苦手なのできついですね笑

ヴェール ダンサン

田舎道の匂い…?
草と、遠くの方で森ぽい香り。
まさに家の周りを天気が良い日に散歩するとこんか感じなんですよね。
少なくとも都会的な香りじゃないと思います。黒井的には環境臭というか…?

フジェール プラティー

新車の香りというレビューみましたが確かにその通り。
高級車の革シートではなく、
爽やかな芳香剤を置き始めたばかりでまだ新車ぽい香りが強い時ような…そんな感じですね

オンブレ レザー

ううわ新車の匂い…!
上のと違って、こちらが高級車の革シートぽい香りがする。どことなく刺激臭がして、すみません苦手です…

ベルベット オーキッド

高級な化粧品の香りなのですが、そんなにマダム感はなくて、どちらかというとセクシーなのですが…
あだっぽい感じではなく、センシュアルで繊細な印象。ラストのほのかにバニラがいい感じ。

ブラック オーキッド

上よりももっとダークでスイートな香り。
黒井的にはこちらの方が好み。
なんとなくフルーティな香りもするので、少し不思議な香りですね。

グレイ ベチバー

あっさりドライでさっぱりした香りです。
重くもなく個性が強いわけでもないのですが、肌に乗せたらすごい化けそうで、逆に誰にでも似合いそうですね。

ファキン ファビュラス

少しメンズライクなレザー。でもそこまできつい感じではなく、ほんのりアイリスの高級な香り。
名称のせいか、ホストが着けてそうだなと思いました。
いわゆる細身系のイケメン!
しかしどうやら女性向けらしいので、これが似合う女性はハンサム・クールといったイメージになるかと。

ヴェール ド フルール

ベチバーの枯れ草の香りなのですが、それに似合うドライフラワーのようなあっさりとしたお花の香りが混ざってます。ノートみるとガルバナムってやつかと思いますが、実際の香りを知らないので比較ができません。
シャネルの№19にインスパイアされた香りらしいですが、似てはいません。シャネルの方がもっと鮮烈なグリーンって感じ。こちらはもっとナチュラルな感じです。

ロンドン

ロンドン×クミンがキーらしいですが、田舎のタンスの奥の匂いみたいだなと思いました。
といっても黒井の田舎ではタンスといえば桐とかで作られているのですが、そういうのではなく、もうちょっと高級なタンスです。黒塗り?されていそうなやつ。
でも線香の匂いが染みついた桐製タンスとも似てるんだよなあ…
落ち着きます!

チェリーコレクション

2023年に追加で2種類増えました。

ロスト チェリー

一時期話題になっていたやつですね。
なんか以前どこかでレビューした気がするのですが見つからんかった。
チェリーって日本人には馴染みないですが海外じゃポピュラーでお菓子とかに良く使われてますよね。ポップでキュートなイメージと思われますが、このロストチェリーはすごくセクシーで官能的な香りです。
チェリーとアーモンドと…あと何か湿度のある香りは何かな…多分ローズかなあ…

チェリースモーク ←NEW

ロストチェリーのあざとい感じとは変わって、レザーの軋み具合まで分かりそうな、まさにスモーキーな香り。
チェリーの甘酸っぱさとレザー、さらにウッドの香りも相まって、ウードぽいと感じました!ラストになっても、深く吸い込むとチェリーのとろりとした甘さを感じられるので、やはりチェリーコレクションなんですね。濃い香りなので着ける量注意。

エレクトリックチェリー ←NEW

これはロストチェリーよりもずっと清楚系。あざとい甘酸っぱさはそのまま残っていますが、ナッツのアンニュイさ、ジンジャーのぴりりとしたスパイシーな香りがかけ合わさっていて、少し落ち着いた印象に。シャンプーぽい清楚感、清潔感があります。

まとめ

全体的にトムフォードは「お手本」のような香りが多いなと思いました。
香料は王道な組み合わせで、知ってる!といった香りが多いのですがチープ感は全くなく。
頭痛もしないので、良い香料しか入ってないのではないでしょうか。
でもFragranticaの評価を見るとオーバープレイスぽいですね。
でもボトルがかわいいのでインテリアとして置いていても良いかと!