フレグランスワードローブを作ってみた(1)香りの選び方 ←イマココ
フレグランスワードローブを作ってみた(2)季節で使い分ける - 黒井の備忘録
フレグランスワードローブを作ってみた(3)シーンに合わせる - 黒井の備忘録
フレグランスワードローブを作ってみた(4終)3つの香りを持つこと - 黒井の備忘録
フレグランスワードローブを作ってみたい…。
香水好きなら一度は考えてみることだと思います。
色々な香りを試してみますと、もちろんどれも素敵な香りだな、と感じるんですけど
その中でも際立って、これだ!と思える様な香りってなかなか無いって気づくんですよね。
更にお気に入りたちを並べて気づくのが「似たような香りばっかだな〜笑」ってこと。
そうすると付けられる場所や時間帯も限られてしまって、十分に活用できなくなってしまいます。
そんなのは嫌だ!折角選んだお気に入りたちを全部日の目を浴びせてあげたい!
そのためにはどうすればいいのか…?
そんな思いの中、本屋さんでみつけたのが「香水の選び方」や「ワードローブ」といった本たち。
これらを参考に、香水のワードローブの作り方を考察・模索して実際に作成していきたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
まず最初に、ワードローブとはなんぞやというところから。
要は自分の鉄板アイテムのことです。
本来は洋服ダンスの中に入っている全ての衣類のことなのでしょうが、
ここでは「日常生活において自分にとって絶対に必要なアイテム」として扱います。
誰にでも褒められて、自信が持てて、気分をあげてくれるようなアイテムたちのことです。
香水も服と同じようにTPOがあるそうな。じゃあまず、そこから抑えていきます。
TIME
時間といっても昼と夜以外に日本では季節もあると思います。
昼にはちゃんとした服を着るけれど、夜はルームウェアを着る。
夏には半袖、冬には長袖を着る。
香りもそうだということ。
昼にはライトな香りを、夜にはヘビーな香りを。
同じ香りでも香料の濃度によって軽さと重さが違います。濃度が薄いものは昼向け、濃いものは夜向けだそうです。濃度が濃い順に、
パルファム>オードパルファム>オードトワレ>オーデコロン
だそうです。当たり前ですけど濃度が濃い方が香りが強いのでつける量は少なめにしなくてはなりません。なのでよくCMとか漫画とかで香水をぷしゅぷしゅしているシーンは、オードパルファム以下のモノなのではないかなーと思います。パルファムをぷしゅぷしゅしたら大変なことになります笑。それくらい強いのです。
季節もね。日本には四季があるのですから折角だし楽しみたいですよね。
春には花の香りを、夏には柑橘系の爽やかな香りを、秋にはウッディ系の温かい香りを、冬には樹脂系の重い香り…四季にあわせて選ぶのも面白いですよね!
PlaceとOccation
時の次は場所と機会。まとめてしまいますが、いわゆるシーンというものですね。
例えば、お仕事中とバケーション中では服装も違います。バケーションでも行く場所によって服を変えます。同じように香水もシーンあわせて選びたいですよね。
ONの香りとOFFの香り、更にその中でも「どんな場合」でを考えて使いわければ自分の中でも気持ちのスイッチになるのでおすすめです。
さて、TPOを抑えればこっちのもんですよ。
あとは好きなものを選べばいいんですが、さてはて香水文化のない日本人というものは「自分らしさを際立たせる」香りの選び方のノウハウがないですよね。聞くところによるとフランス人は小さいときから親から指導を受けるそうです。香水だけじゃなくて服もですけれど、「これはあなたの瞳に似合うわ」とか「色が暗すぎてあなたにはダメね」とか。なのでフランス人は自分に似合うものが何かを知っているそうです。
ちょっと脱線しましたが、
この服好き!ってなっても自分に似合わない服ってあるじゃないですか。
洋服を着るようになった日本人にだってそういう感覚はありますけど、こと香りに関しては疎いですよね…だって大人になってから着けるようになった人の方が多いでしょうから。しかもネットが普及しても香りって気軽に試せないですしね。
じゃあ「自分に合う香り」ってなんなんでしょう、考えてみます。
香りの方向性を決める
まず自分がどんな香りが好きかを考えてみます。
香りは五感に訴えてくるものなので、そもそも自分が好きな香りじゃなきゃいけないですよね。嫌いな香りは酔って気持ちが悪くなっちゃうから。そこが服とは違うところで、まあ似合わない服を着ても鏡を見て目眩はすれど、気持ち悪くなることはないじゃないですか 笑
じゃあ、あなたはどんな香りが好きですか、というお話なんですが。
甘い香りか、爽やかな香りか、はたまた渋い香りか。
わかんないよ!!!!!
って人が大半だと思います…だって試したことないから知らないし。
石鹸の香り、花の香り、森林の香りっていえばわかりやすいですし、それを再現しようとしている香水はあるにはあるのですが、大体の香水って試したことの無いような表現しにくい香りなことが多いと思います。
なのでまず自分がどんな香りが好きかを言語化できるようになりましょう!
自分がどんな香りが好きかは試すしかありません。いきなり香水屋さんに行くのはハードル高いので、まずはドンキホーテや電気屋さんの香水コーナーに行ってみて、片っ端からテスターをくんくんしてみるとどんな香りが好きで嫌いかわかってきます。
ちなみに脱脂綿に香水を染み込ませたようなテスターは時間がたっているのでわかるのはラストノートの部分ぐらいです。香水の真に評価すべきところはミドルノートだそうなので、その商品の本当の香りはわからないですけれど、でも肌に着けて一番長く香るのはラストノートの部分なのでまずそこが好きじゃなきゃダメです。なのでOK。好きだなって感じた香水と、マジで無理!て感じた香水をメモしておきます。どんな印象を抱いたのかってのも書いておくといいですね。
で、家に帰ってみて、その香水を調べてみます。調べるのは使っている香料と商品説明です。
好きだ!って思った香りには同じ香りや表現が使われていることが多いので、自分がどんな香りが好きかがわかります。ダメな香りも調べておきます。
それを何度か繰り返していると好きな香りの方向性が言語化できるようになっていって、だんだんネットで見るだけでどんな香りが想像できるようになり、次回以降更に探しやすくなります。
ときどき情報を裏切るような素敵な香りに巡り合うときもあるんですけれどね。難しい…
どんな印象をもたせたいのか
好きな香りがわかったあとは、どんな印象の人になりたいかを考えてみます。
(香水をつける意味って、ファッション目的が多いと思うんですよね。自分を鼓舞するため!リラックスするため!って場合はがっつり好きなものを選んでください!)
優しい人?気さくな人?可愛らしい人?カッコいい人?
これは服選びの際にもやっていると思うので、自分のクローゼットを眺めてみるのもいいと思います。どんな印象の服を好んで着ているのかなーってな感じで。
で、タイトルを着ける。これは本で読んだ方法ですけれど、自分のクローゼットの雰囲気を2文字で表現する。エレガント&フェミニンとか、リラックス&クリーンとか?別に英語じゃなくてもいいんですけど…華麗と粋、とか、耽美と儚さとか…なんか中二病みたいだね
あとは、自分の好きな香りの中で、上記のキーワードに当てはまるものを選ぶって感じです。
あーでも、好きだと感じた香水の商品説明を読むと自分の感じた印象と真逆なことが書かれていることもあります。
以前バニラの香りを試した時に「わあ甘い香りでほんわかした印象だなー。ふわっとした女の子に似合いそうー」と思ってたのに商品説明には「セクシーでエキゾチック、男を虜にする」みたいなことが書かれていて驚いたことがあります…
世間一般的な香りの印象って自分の感覚と違うことがあるんですよね。
これは、私はお菓子作りが趣味なのでバニラエッセンスの香り=お菓子のイメージだからだと思います。
嗅覚は記憶と密接に結びついているそうなのでそういうことが起こるっぽいです。
自分の感覚と世間の感覚、どちらに寄せるべきかという問題ですが…プライベート使用の時は自分の感覚で、お仕事などオフィシャルな場では世間の感覚に寄せれば良いんじゃないでしょうか。
元も子もない話になっちゃうんですけれど実際にふわっとした女の子がつけていれば、たとえセクシー系だったとしても女の子っぽい印象に変わると思う。見た目の印象ってインパクト大きい。美人っていい匂いしそうでしょ?そういうことです、世知辛い世の中ですね〜。
さて、「TPO×好き×なりたいイメージ」に合った香りは見つかりそうでしょうか??
こんなこと考えるのめんどくせえ!さくっと自分に合う香りを教えてくれ!という方は百貨店の香水売り場に行くのが一番いいかも。
伊勢丹新宿は売り場が大きいし、お店の人もプロです。「どんな香りをお探しですか?」と聞かれたら「今着ている服に似合う香りを選んでください!」というと何種類か選んでくれます。気になるものを腕に着けてもらって、時間経過をみてから購入してくださいね。ほんと、トップは好きでもラストにいくつれ駄目になっちゃう香りって多いので。それで何度失敗したことか…
もちろんお店の人もわかっているので、買わずにお店を離れてもまったく嫌な顔しませんよ。あと百貨店は普段見ないような香水もたくさんあるのでボトルを見るだけでも面白いですよ!ぜひ行ってみてください。
香りの選び方のお話をしていたはずなのに、最後はプロにぶんなげする方法で締めてしまいました…。まあでも確実なんで…
次回は季節ごとの香りの選び方のお話をしたいなーと思ってます。
ありがとうごさいました★
次→