黒井の備忘録

黒井のための備忘録。ファッション・コスメ・香水・料理・ぬいぐるみなど。

香水好きとして香害に思うこと

香水が好きです。

少し前から「香害」というワードをよく見かけるようになりました。
わりかし昔からあるワードでしたが、
その頃は、満員電車でぷんぷんと強く匂わせてて臭い!メーワク!みたいな感じで使われていたのですが、
最近の香害というのは性質が違うようで。

柔軟剤とかで「香りがずっと続く」みたいな謳い文句のやつあるじゃないですか。
あれなんでかな?と思っていたのですが、
香り成分が入ったカプセルが繊維の中に入り込み、それが時間差で弾けるようになっているらしいのです。
で、その化学成分が健康被害をもたらしているそうで。


いまの柔軟剤って、確かに匂いが強いですよね。

今思えば、10年前くらいに流行ったダウニーていう海外製の洗剤が火付け役だったんじゃないでしょうか。
ものっそい匂いが強くて、すぐに「あの子の家ダウニー使ってるぽいよ!」と噂になるレベルで強烈でした。


日本では香水つけてる人=香害、という図式ができてしまったのですが、
古来より日本人は香り好きですよね。
お香文化がありましたし。
良い香りを纏うことを身だしなみの一つとして取り入れたい思いは昔からあったはずなんです。

だから柔軟剤よ。

匂いが強くなく「ふんわり香り」、
さらに「香水のように持ちが良いこと」を追求した結果、
こういう柔軟剤が開発されたのかな、と思います。


でも最近のは「ふんわり香る」わけではないですよね?
ダウニーほどじゃないですがそこそこ強くなったと思います。

それに最近の香水ブームで香水屋さんが増えましたが、
着ける量が多すぎない?とも思うのです。

「うちの香りはレイヤードしたほうがいいんです〜」といいながら、
香りつきのボディクリームを仕込み、
両腕にワンプッシュずつ、
足元にワンプッシュをされたことがあるのですが、
自分でもクラクラするくらい強く香りを感じました。

そんな感覚で柔軟剤で香りを仕込もうと思ったらそりゃ強くなるなとも思いますし、
カプセルが繊維に入り込むという特性上、
至るところで匂いが染み付くそうなのです。
椅子のクッションとか、触ったモノとかに。
食材を取り扱う会社では死活問題ですよね。
匂いがうつることを「移香」というようです。
数日消えないこともあるそうですよ。
確かにお米とかに匂いついてたら嫌だよね。

そしてカプセルは化学香料だといったとおり、健康被害として頭痛や吐き気がでる方もいるそうです。
これは香水好きの私も理解できますが、
安くて質がそこそこの化学香料は頭が痛くなるのは経験済みです。
そういう香水を着けて、頭が痛くなって気持ち悪くなって、すぐに石鹸で落としたこともあります。
なので香害に悩まれている方は苦労されてるんだろうな、と想像できるのです。
まあ「そもそも香水なんか使うな」と思っているかもですが…汗


最終的に何が言いたいかというと、
みんな、ちょっと香りに気をつけようぜ!

香水着ける量も気をつけよう。
ふと身体が揺れるだけで自分の匂いがわかるのは、日本では多すぎ。
普段香水を着けない方からすると、足元にワンプッシュでもわかるんですよね。

柔軟剤の香りカプセルもちょっと考えてみて、
そうだな、例えば香りが強い柔軟剤は下着だけに使うとかはいかがです?
服の下からのほうが上品にふんわり香るんじゃないのかな。
いまの柔軟剤にはほとんどカプセル配合されているようなのでゼロにするのは難しいですけど、せめて香りが強くないものを選びたいですよね。


でも正直、黒井の要望としては香水を使いたいので、
服に香りがついていないほうがいいんですけどね。
いっそ無香料のものがもっと普及してくれないかなー。

さらなる希望としては、
香水がもっと一般的になって、良質な香料のみで作られた香水がお手軽価格で買えるようになってくれれば。

それかお香文化が再燃して、みんな家で焚いて服に香りをまとわせるみたいな雅な状況にならないかなー。

そうだ、服に匂いつけたいけどめんどくさいならポプリなんかどうです?
クローゼットに入れとくだけ。
ポプリよくないか…

せっかくの香水ブーム、ブームだけで終わってほしくないのです。