黒井の備忘録

黒井のための備忘録。ファッション・コスメ・香水・料理・ぬいぐるみなど。

【アニメ感想】スタミュ3期完走!少年たちはどんどん大人になっていく…

スタミュの3期、完走したよ~!!

控えめに言っても最高。星谷たちのあまりの健気さと努力に思わず胸がジーンときてしまった。

恐らくですが、自分が学生のときにみていたら全く印象が真逆になるアニメかなと思います。

ここからがっつりとネタバレがありますのでご注意ください。

 

 

 

 

青春アニメとかってよくありますけど、「子どもが大人になるまで」をここまで上手に描けている作品ってなかなかないんじゃないかな。

初めてスタミュを見たのはニコニコ動画でですので、はっきり言ってうた★プリみたいな「真面目だけでなんかシュールで笑える」枠で見始めたせいかストーリーなんかどうでもよかったんだよね。でも見始めて驚いたのが、このアニメには「納得がいかない大人の事情」にぶちあたった時に、ソレを主人公たちが「正当な努力」で乗り越えていったこと。

しかもこの「大人の事情」は、大人からみれば「妥当で相当な事情」であることが、また評価が高い。

3期でいえば「オープニングセレモニーはチーム柊のみで行う」という学校側の取り決めだね。しかもそのせいでチーム柊は文化祭のクラスステージに出演できないのです。

星谷たちからみれば「カンパニー全員でステージに立ちたい」ので、この取り決めは「納得がいかない大人の事情」だったはず。一番早い話、学校側がチーム柊のオープニングセレモニー&クラス公園のW出演を認めれば良いんだけど…。

しかしこの取り決めは学校側(大人)から見れば

 

学校の評価を上げて、宣伝効果を生み出したい

実力が折り紙付きのスターオブスターを出演させてオープニングセレモニーをしよう!

セレモニーを確実に成功するためにはチーム柊には練習に専念してもらいたい!プロじゃないんだからW出演は難しいだろうし、舞台人として良い機会だからクラス公演はあきらめてね!

 

というある意味学校側の配慮があるわけですよ。そうなると確かに認めるわけにはいかないな、と感じますよね。

でもこれは大人の考えなので、このような配慮は星谷たちは気づきません。ここがスタミュのいいところだよね。これが例えば、理事長の息子を目立たせるために他の生徒の出演枠を減らす~、みたいな大人の事情だと視聴者も納得できないし、星谷たちにはミュージカル関係ないポイントで頑張ってもらわなければならなくなるし、それ青春?ってなるし 笑。

まあこの、覆すのが非常に難しい大人の事情を星谷たちは「正当な努力」で覆そうとします。

 

チーム柊のみ、という決定はそもそも自分たちの実力が追いついていないからなので、みんなで練習しまくってレベル上げをしました。まずはソコが重要だよね。

そして次にしたことは、その努力する姿を他の華桜会メンバーに見せました。舞台の世界なので結果や出来栄えが全てなんですけど、入夏先輩や春日野先輩は過程を重視するタイプだったのかもしれませんねー。必死に努力する星谷たちをみて心を動かしたようです。でもここがまた良いとこなんですけど、二人とも「個人的に応援はするけど、華桜会としては応援できない」と言うんですよね。この考え方は本当に大事だよ、「組織として動く以上は一度決めたことは覆してはいけない」。

冬沢先輩なんかは昔からリーダーやってたらしいので組織運営のノウハウを人よりも持っているから、なおさら認めるわけにはいかなかったのかも。もちろん四季先輩に対する個人的なアレコレもあるけど 笑。

その冬沢先輩に対してはプレステージで強硬手段にでることで努力の成果をみせつけました。冬沢先輩も舞台人なんで星谷たちの輝きは見えていましたが円滑な組織運営のためには認めるわけにはいきませんでした。あとこういう人は輝きよりもその反骨精神が癪にさわるタイプなので逆効果だったかもしれません。

逆に千秋先輩なんかはそういうハングリー精神が好きそうですよね。この人は冬沢先輩を真逆なタイプそうだから。だからこそ仲良くできるんだろうね。

ちなみに四季先輩は輝いてればOK!だから問題なしと。

 

このような感じで星谷たちは一番の懸念事項だった実力不足を乗り越えました。さらにオープニングセレモニーのテーマである学校外の評価を上げるというポイントも、プレの観客の評価をみればクリアしているわけです。

そんなこんなで四季先輩は全員の出演を承諾してくれました。

星谷たちは「正当な努力」で「大人の事情」を乗り越えたわけです。私が好きだなーって思うのが、ここまでの物語で星谷たちはこの大人の事情を読み解きそれの為に必要なことを自分たちで考えだして行動したことです。ここまでで星谷たちは1歩も2歩も大人になっていき、そしてそのプロセスが丁寧に描かれている…。それってすごいことじゃないですか。私たちだってそうやって大人になっていったよねー!っていうね!追体験といいますか、あー懐かしい!

 

あと後半戦は大人の事情から離れて、華桜会の人間模様にフォーカスされていきます。それもまたいいよね!

大人の立場だった冬沢先輩だって、やっぱり思春期の男の子だよねーって感じのお話になっていきます。この後半戦から、当初影が薄かった千秋先輩が輝いてきます。結局一番大人だったのは彼でしたね!親友だから冬沢先輩の闇も見えているし、その破滅の道も見えてしまっているしね。そういう点では大人っぽく見えていた四季先輩の視野の狭さもあだになった。この欠点は公式サイトの一問一答でも自分で言っているのでかなり致命的なんじゃないかな 笑。

そしてそのいざこざを温かく見守り、時に背中を押し、応援する2年生たち…あれ、めっちゃ大人すぎじゃない!!??笑

もしかして一番大人だったのって2年生なんじゃなかろうか!?

 

まあ無事にセレモニーも大成功で四季先輩も華桜会に戻ってきまして、物語的には大団円、ということで!

あー本当に面白かった!これ絶対に4期くるよね。次は3年生になった星谷たちが後輩の指導に四苦八苦するお話になるのかな?2年生たちは仲良すぎるから、大きないざこざが起こる気もするなー。あ、あと候補生を落とさなきゃならないジレンマも描かれたりするのかな?うわすごいたのしみ。

公式さん、ぜひ4期もお願いしますねーー!